2013年4月8日。
目黒の古いビルの地下で大衆ビストロジルはオープンしました。当時の目黒は新規の飲食店が成功することは難しいと言われていた街。「うまくいくはずがない」と嗤われたこともありました。けれど、たくさんのお客様が僕たちのお店を訪れ、楽しい時間を過ごし、何度も何度も来店して下さるようになりました。目黒にジルをオープンした当初は、この1店舗でずっと続けるのか、10店舗・100店舗へと増やしていくのか、決めていませんでした。

けれど、たくさんの素敵なお客様との出会い、たくさんの素晴らしい仲間との出会いに恵まれ、自分たちにできることはもっとたくさんある、という手応えが大きくなってきました。お客様に活力を、スタッフに能力を、街に魅力を与えることのできる「街のエナジースタンド」を生み出し続けていくという思いが生まれました。

2014年9月9日。
ジルは個人店ではなく、株式会社ジリオンという会社になりました。「拡大」を目的にしたわけではありません。自分たちが心の底からやりたいことをお店という空間で表現し、「届けたい」というお客様に届ける。その思いは、ジル目黒をつくった時も、会社にした時も、今も変わりません。

「ビジネスとはコミュニケーション活動」だと言われます。企業は商品やサービスを通じて、顧客にメッセージを伝えています。「安全な車がある暮らしを」「ITによってもっと便利な社会を」など、メッセージは様々です。メッセージへの共感の総量が売上であり、価値が利益だと捉えることもできます。

僕たちが創業時にジル目黒で伝えたかった、飲食における「感動」や「街のエナジースタンドに」というメッセージが多くの人の共感を生み出し、その共感に更に応えるために、お店を増やし会社を大きくしてきました。

メッセージに共感してくれたのは、お客様だけではありません。一緒に働く皆さんも「街のエナジースタンドを創る」という思いに共感して、入社してくれた人も多いと思います。入社動機は違えども、入社してからジリオンが大切にしていることに気付いた人も多いと思います。きっともっと楽な仕事はたくさんあります。でも、「ここでしかできないことがある」と感じたからこそ、決して楽ではないジリオンを選び、働いてくれているのだと思います。

人に活力と感動を届け、街にエナジースタンドを創り出し、この社会を照らしていくために、僕らはまだ先へと進もうと思います。けれど、決して売上や利益を目標にした経営は行いません。ジリオンで働く一人ひとりの「Make The Greatest Moment」のために、ジリオンは在ります。

だからこそ、改めて僕らが大切にするべきことを、みんなで共有したいと思います。なんのために、誰に、どうやって、感動を届けていくのか。お客様の感動を目指す僕らにとってのENERGYやPRIDEになるものを、と思ってこのJILLION PRIDE STORIESをつくりました。

現時点では、どうしてもこれまでの話が中心になるので、ベテランメンバーのエピソードが多く出てきます。けれど、これから先はみなさんが主人公となり、新たなストーリーを創ってくれることを願っています。

株式会社ジリオン 代表取締役 吉田裕司
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